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岐阜大学と鳥取大学が「共同獣医学部」設置構想を発表
岐阜大学と鳥取大学は2026年7月30日、鳥取大学で記者会見を開き、両大学による「共同獣医学部」を2028年4月(令和10年度)に新設する構想を発表しました。
実現すれば、国立大学同士が県境を越えて設置する共同獣医学部としては山口大学・鹿児島大学の共同獣医学部に続き全国2例目となり、中部地方では初の獣医学部誕生となります。


発表の概要
会見には岐阜大学の吉田和弘学長と鳥取大学の原田省学長が出席しました。新学部の設置は岐阜大学で7年ぶり、鳥取大学では24年ぶりとなり、地域の獣医療・畜産分野に与える影響も注目されています。
連携の背景
両大学は2009年度から連携教育に取り組んできました。2013年度(平成25年度)には岐阜大学応用生物科学部獣医学課程と鳥取大学農学部獣医学科を融合させ、「共同獣医学科」を設置しています。
現在の入学定員は岐阜大学30名・鳥取大学35名の合計65名で、学生は本籍を置く大学で履修登録を行いながら、専門科目の一部を遠隔講義で両校が同時受講する体制がとられています。
卒業時には「岐阜大学応用生物科学部・鳥取大学農学部共同獣医学科」の連名学位記が授与されます。さらに2019年度(平成31年度)には大学院「共同獣医学研究科」も設置されました。今回の共同獣医学部構想は、こうした10年以上にわたる連携実績を土台としています。
目指す理念と教育の強化点
新学部は、学部から大学院まで一貫した教育・研究体制の構築を目指し、人・動物・環境の健康を統合的に捉える「One Health」の理念のもとで運営される予定です。
教育プログラムでは、感染症対策関連教育、畜産・産業動物関連教育、参加型総合臨床実習、動物福祉・愛護動物教育の4分野を強化する方針が示されています。
岐阜大学が持つ医学・獣医学・薬学・工学の分野横断的な連携による「One Medicine」研究や、地域連携による家畜衛生教育も活かされる見込みです。これらを通じて、高度な専門知識と実践力、国際的な視野、高い倫理観を備えた獣医師の育成を目指すとしています。
学長のコメント
鳥取大学の原田省学長は「我が国だけでなく国際的にも通用するような獣医師を一緒に育てていく」と述べました。
岐阜大学の吉田和弘学長も、人と動物に共通する感染症や新興・再興感染症への対応において、両大学の連携が重要になるとの考えを示しています。
共同獣医学科・共同獣医学研究科について
岐阜大学と鳥取大学の共同獣医学科は、応用生物科学部(岐阜大学)と農学部(鳥取大学)にそれぞれ設置されており、2校の教員・設備を活用した教育が特色です。
大学院段階でも共同獣医学研究科として一貫した研究体制が整えられており、今回の学部新設構想はこの体制をさらに発展させる位置づけとなります。
受験生への影響
今回の発表はあくまで設置構想の段階で、入試制度や募集人員などの詳細は今後決定される見込みです。
岐阜大学・鳥取大学の獣医系学部・学科を志望する受験生は、両大学の公式サイトの発表を継続してチェックしておくとよいでしょう。













