獣医大学の受験生にとって、大学ごとの偏差値・倍率・国試合格率の情報は、受験する獣医大学を選ぶために知っておきたい情報の1つです。獣医大学の偏差値・倍率・国試合格率の比較表を作成しました。目標の確認や受験戦略を練るのに役立ててください。
受験する獣医大学の選び方
獣医師になるには、獣医学カリキュラムのある6年制大学を卒業し、獣医師国家試験に合格することが必要です。まずは獣医大学の入試に合格することが第一関門といえるでしょう。全国の獣医大学全てを受験する人は珍しいので、どの獣医大学を受験するのか選ぶことになります。
受験大学を選ぶにあたって、校風であったり、教授陣の顔ぶれや研究室、大学の所在地や通学事情、カリキュラム、経済的事情等、たくさんの視点で考えることになると思います。特に、将来どんな獣医師になりたいのか、という点から考えることも大切です。
参照)獣医大学一覧
大学受験はどのようなスケジュールで受験するかも1つの戦略です。自分の体力や試験会場への移動についても頭に入れておかねばなりません。

とはいえ、入学できないと獣医師への道へ進めないという条件のなか、入れる大学に入るという考えも否定できません。そもそも合格する学力がないとスタートに立てないからです。
選択肢を増やすために受験勉強をして学力をつけることは大前提になります。
偏差値・倍率・国試合格率は重要?
「受験戦争」という言葉がある通り、大学入試では他受験生と学力で争うことになります。自分の学力と大学入試レベルを照らし合わせる必要があります。
大学に合格できるかどうかの目安には、これまでの入試結果から算出された偏差値や倍率を見るのが一般的です。合格者の偏差値を知っておくことは目標の確認にもなります。
また、獣医大学の特徴といえるのは倍率の高さです。大学の数が少なく、全国でみても一学年1,000人しかいません。
ちなみに一学年の人数は、医学部は9,000人台、薬学部は1万人を超えます。倍率はその年の志望者数や入試の種類によって大きく変わります。どの入試を利用するかの戦略を練ることができますし、どのくらいの受験生と戦うことになるのか把握しておくこともモチベーションにつながります。
一方、獣医師国家試験は自分との戦いです。合格人数があらかじめ確定しておらず、ある一定の点数をとれれば合格となります。
獣医大学は、獣医師国家資格を得るために通うという人がほとんどですから、獣医師国家試験の合格率を重要視する人も多いです。
大学入試の偏差値と倍率が、どんぐりの背比べのようであまり比較対象にならない時は、この国試合格率もあわせてチェックしておくと良いと思います。
獣医大学の偏差値・倍率・国試合格率一覧
志望校を選ぶ際に偏差値の他、倍率や国試合格率を比較して決めたいという受験生も多いかと思います。
獣医大学の偏差値・倍率・国試合格率を表にしました。
偏差値は、獣医師を目指すことのできる学科(課程)の一般選抜の偏差値を記載しています。
倍率は、公式HPで発表されている中で最新年度の一般入試の倍率を記載しています。一部未掲載、また実質倍率を掲載せず、志望倍率のみ掲載している大学もあります。
国試合格率は、2025年度(2026年実施)第77回獣医師国家試験の合格率を記載しています。
| 大学名 | 偏差値 | 倍率 | 国試合格率 |
|---|---|---|---|
| 帯広畜産大学 畜産学部 共同獣医学課程 | 60 | 前期4.67倍 後期6.8倍 | 81.1% |
| 酪農学園大学 獣医学群 獣医学類 | 57.5 | 第1期学力入学試験 6.2倍 第1期学力・共通テスト併用型入学試験(A日程/通常) 3.4倍 第1期学力・共通テスト併用型入学試験(A日程/理科重点)3.6倍 第2期学力・共通テスト併用型入学試験(理科重点)24.8倍 共通テスト利用入学試験(前期)3教科5科目方式 10.3倍 共通テスト利用入学試験(前期)5教科5科目方式 4.6倍※令和7年度 | 85.1% |
| 北里大学 獣医学部 獣医学科 | 57.5 | 前期4.87倍 後期13.6倍 | 92.7% |
| 北海道大学 獣医学部 共同獣医学課程 | 65 | 前期4.7倍 後期7.6倍 | 79.5% |
| 岩手大学 農学部 共同獣医学科(獣医学部新設予定) | 60 | 6.2倍 | 89.3% |
| 東京大学 農学部 獣医学課程(理科二類) | 67.5 | 2.9倍 | 81.5% |
| 日本獣医生命科学大学 獣医学部 獣医学科 | 57.5 | 【第I期】共通テスト利用3教科 4.6倍 【第I期】共通テスト利用4教科 3.1倍 【第I期】一般(B日程)[独自試験方式] 6.4倍 【第I期】一般(C日程)[共通テスト併用方式] 3.6倍 【第II期】一般[3月] 66.3倍 | 87.3% |
| 東京農工大学 農学部 共同獣医学科 | 62.5 | 前期5.4倍 後期22.3倍 ※志願倍率 | 85.7% |
| 麻布大学 獣医学部 獣医学科 | 60 | Ⅰ期B 10.3倍 Ⅰ期F 35.2倍 Ⅱ期 103.7倍 | 86.3% |
| 大阪公立大学 獣医学部 獣医学科 | 62.5 | 3.4倍 | 88.6% |
| 日本大学 生物資源科学部 獣医学科 | 57.5 | A方式第1期10.4倍 A方式第2期15.7倍 N方式第1期27.4倍 N方式第2期8.1倍 | 76.4% |
| 岐阜大学 応用生物科学部 共同獣医学科 | 62.5 | 2.9倍※令和7年度 | 92.6% |
| 鳥取大学 農学部 共同獣医学科 | 60 | 5.2倍※令和7年度 | 84.2% |
| 山口大学 共同獣医学部 獣医学科 | 60 | 前期3.4倍 後期20.2倍※志願倍率 | 87.1% |
| 宮崎大学 農学部 獣医学科 | 60 | 前期4.2倍 後期8.6倍 | 63.0% |
| 鹿児島大学 共同獣医学部 獣医学科 | 60 | 前期12.2倍 後期8倍 | 79.3% |
| 岡山理科大学 獣医学部 獣医学科 | 55 | 前期A日程20.4倍 前期B日程 20.6倍 前期C日程 14.7倍 後期日程 49倍 共通テスト利用入試Ⅰ期3教科方式 18.1倍 共通テスト利用入試Ⅰ期5教科方式 19倍 共通テスト利用入試Ⅱ期 13倍 共通テスト利用入試Ⅲ期 2.5倍 | 78.9% |
| 帯広畜産大学 畜産学部 共同獣医学課程 | |
|---|---|
| 偏差値 | 60 |
| 倍率 | 前期4.67倍 後期6.8倍 |
| 国試 合格率 | 81.1% |
| 酪農学園大学 獣医学群 獣医学類 | |
| 偏差値 | 57.5 |
| 倍率 | 第1期学力入学試験 6.2倍 第1期学力・共通テスト併用型入学試験(A日程/通常) 3.4倍 第1期学力・共通テスト併用型入学試験(A日程/理科重点)3.6倍 第2期学力・共通テスト併用型入学試験(理科重点)24.8倍 共通テスト利用入学試験(前期)3教科5科目方式 10.3倍 共通テスト利用入学試験(前期)5教科5科目方式 4.6倍※令和7年度 |
| 国試 合格率 | 85.1% |
| 北里大学 獣医学部 獣医学科 | |
| 偏差値 | 57.5 |
| 倍率 | 前期4.87倍 後期13.6倍 |
| 国試 合格率 | 92.7% |
| 北海道大学 獣医学部 共同獣医学課程 | |
| 偏差値 | 65 |
| 倍率 | 前期4.7倍 後期7.6倍 |
| 国試 合格率 | 79.5% |
| 岩手大学 農学部 共同獣医学科(獣医学部新設予定) | |
| 偏差値 | 60 |
| 倍率 | 6.2倍 |
| 国試 合格率 | 89.3% |
| 東京大学 農学部 獣医学課程(理科二類) | |
| 偏差値 | 67.5 |
| 倍率 | 2.9倍 |
| 国試 合格率 | 81.5% |
| 日本獣医生命科学大学 獣医学部 獣医学科 | |
| 偏差値 | 57.5 |
| 倍率 | 【第I期】共通テスト利用3教科 4.6倍 【第I期】共通テスト利用4教科 3.1倍 【第I期】一般(B日程)[独自試験方式] 6.4倍 【第I期】一般(C日程)[共通テスト併用方式] 3.6倍 【第II期】一般[3月] 66.3倍 |
| 国試 合格率 | 87.3% |
| 東京農工大学 農学部 共同獣医学科 | |
| 偏差値 | 62.5 |
| 倍率 | 前期5.4倍 後期22.3倍 ※志願倍率 |
| 国試 合格率 | 85.7% |
| 麻布大学 獣医学部 獣医学科 | |
| 偏差値 | 60 |
| 倍率 | Ⅰ期B 10.3倍 Ⅰ期F 35.2倍 Ⅱ期 103.7倍 |
| 国試 合格率 | 86.3% |
| 大阪公立大学 獣医学部 獣医学科 | |
| 偏差値 | 62.5 |
| 倍率 | 3.4倍 |
| 国試 合格率 | 88.6% |
| 日本大学 生物資源科学部 獣医学科 | |
| 偏差値 | 57.5 |
| 倍率 | A方式第1期10.4倍 A方式第2期15.7倍 N方式第1期27.4倍 N方式第2期8.1倍 |
| 国試 合格率 | 76.4% |
| 岐阜大学 応用生物科学部 共同獣医学科 | |
| 偏差値 | 62.5 |
| 倍率 | 2.9倍※令和7年度 |
| 国試 合格率 | 92.6% |
| 鳥取大学 農学部 共同獣医学科 | |
| 偏差値 | 60 |
| 倍率 | 5.2倍※令和7年度 |
| 国試 合格率 | 84.2% |
| 山口大学 共同獣医学部 獣医学科 | |
| 偏差値 | 60 |
| 倍率 | 前期3.4倍 後期20.2倍※志願倍率 |
| 国試 合格率 | 87.1% |
| 宮崎大学 農学部 獣医学科 | |
| 偏差値 | 60 |
| 倍率 | 前期4.2倍 後期8.6倍 |
| 国試 合格率 | 63.0% |
| 鹿児島大学 共同獣医学部 獣医学科 | |
| 偏差値 | 60 |
| 倍率 | 前期12.2倍 後期8倍 |
| 国試 合格率 | 79.3% |
| 岡山理科大学 獣医学部 獣医学科 | |
| 偏差値 | 55 |
| 倍率 | 前期A日程20.4倍 前期B日程 20.6倍 前期C日程 14.7倍 後期日程 49倍 共通テスト利用入試Ⅰ期3教科方式 18.1倍 共通テスト利用入試Ⅰ期5教科方式 19倍 共通テスト利用入試Ⅱ期 13倍 共通テスト利用入試Ⅲ期 2.5倍 |
| 国試 合格率 | 78.9% |
偏差値と倍率、国試合格率を見ると、大学入試は高得点でも1点の差で結果が変わってしまう可能性や、入試方法によって差があること、大学入試の偏差値と国家試験の合格は必ずしも相関があるわけではないということがわかったと思います。獣医大学の偏差値・倍率・国試合格率といった情報や、他基本情報を複合的に見て志望校を絞っていくといいと思います。
私が受験する獣医大学を選んだ時は、偏差値・倍率を見て過去入試の問題傾向から自分が合格しやすいと思われる大学に絞った後、大学祭・オープンキャンパスでの学生の様子、どんな研究室があるか確認して決めました。
他獣医学生に聞くと、偏差値(学力)に余裕のある人は国試合格率を重視したという人が多かったです。
他にも、特定の教授の研究に興味があって大学を決めた、大学特有の実習があった、他学部もある大学がよかった等、受験大学を決めた理由は様々です。まとめると、合格しやすいかどうか、どんな大学生活を送りたいのか、将来どんな獣医師になりたいのか、という点を考えると後悔しない選択になるでしょう。


