獣医 大学とは

獣医大学とは、獣医師を養成する過程のある「獣医学部」「獣医学科」を設置している大学を呼ぶ総称で、獣医科大学ともいわれます。2018年現在、日本にある獣医大学の数は17校です。

獣医学部と獣医学科

「獣医大学」と総称で言われることも多いですが、〇〇獣医大学という名前の大学は日本にはありません。
獣医学が学べる大学という意味の総称で、獣医大学と呼ばれているというわけです。日本で実際に獣医学を学べる大学の学部名は以下になります。

北海道大学:獣医学部 共同獣医学課程
帯広畜産大学:畜産学部 共同獣医学課程
岩手大学:農学部 共同獣医学科
東京大学:農学部 獣医学課程
東京農工大学:農学部 共同獣医学科
岐阜大学:応用生物科学部 共同獣医学課程
鳥取大学:農学部 共同獣医学科
山口大学:共同獣医学部
宮崎大学:農学部 獣医学科
鹿児島大学:共同獣医学部
大阪公立大学(旧:大阪府立大学):獣医学部 獣医学科
酪農学園大学:獣医学群・農食環境学群
麻布大学:獣医学部
北里大学:獣医学部
日本大学:資源科学部 獣医学科
日本獣医生命科学大学:獣医学部 獣医学科
岡山理科大学:獣医学部

となっています。前述したように、実際に「獣医大学」という名前の大学はありません。獣医学部という名前がある大学も、国立では北海道大学のみ1校です。他は農学部等になっています。
私立は、麻布大学、北里大学、日本獣医生命科学大学、岡山理科大学の4校に獣医学部という名前の学部があります。
どの学部学科も「獣医学」を学ぶ課程となるのですが、その名称が異なるのが注意点となります。

国立の獣医大学

日本には、国立、公立、私立3種類の獣医大学があります。
日本にある国立の獣医大学は
北海道大学、帯広畜産大学、岩手大学、東京大学、東京農工大学、岐阜大学、鳥取大学、山口大学、宮崎大学、鹿児島大学
の計10校です。北海道に2校、東京に2校あります。東北、中部、九州と日本の幅広い地域にあります。

公立の獣医大学

大阪公立大学(旧:大阪府立大学)の1校です。

私立の獣医大学

日本にある私立の獣医大学は
酪農学園大学、麻布大学、北里大学、日本大学、日本獣医生命科学大学、岡山理科大学
の計6校です。北海道に2校、神奈川県に2校あります。

獣医大学のある都道府県

獣医大学はのある都道府県と地方は以下になります。

北海道地方

北海道大学(国立・北海道)
帯広畜産大学(国立・北海道)
酪農学園大学(私立・北海道)

東北地方

岩手大学(国立・岩手県)
北里大学(私立・青森市)

関東地方

東京大学(国立・東京都)
東京農工大学(国立・東京都)
日本獣医生命科学大学(私立・東京都)
麻布大学(私立・神奈川県)
日本大学(私立・神奈川県)

関西・中部地方

大阪公立大学(旧:大阪府立大学)(公立・大阪府)
岐阜大学(国立・岐阜県)

中国・四国地方

鳥取大学(国立・鳥取県)
岡山理科大学(私立・岡山県)
山口大学(国立・山口県)

九州地方

宮崎大学(国立・宮崎県)
鹿児島大学(国立・鹿児島県)

日本の47都道府県のうち、獣医大学のある都道府県は、
北海道、岩手県、東京都、神奈川県、大阪府、岐阜県、鳥取県、岡山県、山口県、宮崎県、鹿児島県の11つとなります。
その他の36つの都道府県、例えば宮城県、山形県、茨城県、千葉県、長野県、奈良県、京都府、三重県、新潟県、熊本県、沖縄県等には、今のところ獣医大学はありません。

獣医大学の役割

獣医大学の役割は、獣医学を勉強をする場所ですが、獣医師になるための勉強をする場所でもあります。というのも、獣医師になるための国家資格「獣医師免許」取得のために、獣医大学に入学して6年間学ぶ必要があります。そして獣医師国家試験に合格すると、獣医師としての第一歩を踏み出すことになるのです。そのため、獣医大学は獣医学を学ぶ場所だけではなく、獣医師になるための勉強の場でもあるというわけです。獣医師とは、動物の疾病の治療や予防を職業としている動物の医師です。獣医師国家試験に合格して農林水産大臣が交付した獣医師免許を取得することで、獣医師になることができます。

獣医師になるには

獣医師の資格「獣医師国家試験」

先に書いたように、獣医師になるためには、獣医師の免許を取得するために「獣医師国家試験」を受ける必要があります。この国家試験の合格率は約85%となっています。一見高いように見えますが、獣医大学を卒業した人でも15%も落ちると考えると、難易度の高さを感じます。 獣医師国家試験は平成30年開催(29年度)の試験で、第69回を迎える歴史ある国家試験です。
獣医師国家試験の受験資格は以下となっています。
1,日本国内の高校を卒業もしくは、初等教育を含めて12年以上の教育課程を修了し、獣医学系大学で、6年間勉強し修了した場合。
2,獣医師国家試験予備試験に合格した者
3,海外の獣医学校を卒又は、海外にて獣医師の免許を取得した場合、獣医師免許審議会又は獣医事審議会が獣医学の正規の過程(獣医学科・6年制)を修めて卒業したものと同等以上の学力及び技能を有すると認定した者

受験資格の1,獣医学系大学で、6年間勉強し修了に当たるものが上記に述べた「獣医大学」の卒業となります。

獣医師の資格と国家試験

また、獣医大学を志す人にとっては、獣医師になった後の給与と年収なども気になる点だと思います。獣医師の給与は活動の場、臨床病院の規模、勤務年数によって、年収に差があります。仕事内容もハードですから、収入に見合った労働内容にするには、獣医師という仕事が好きで、どれだけやりがいや情熱を持てるかにかかってくることになりそうです。

獣医師の給料と年収

獣医大学の学費

獣医大学の学費は、国公立と私立の獣医大学に入学した場合で異なります。
国立の獣医大学学費は基本的に、10校ある国公立の場合は文部科学省による標準額を基にしているので、一律の金額となっています。私立に比べると学費は安くなっています。
唯一の公立大学、大阪公立大学(旧:大阪府立大学)は居住地によって学費に違いがあります。
私立の学費は、学校により様々です。また、私立の獣医大学の中でも一番学費が安いといわれている大学は酪農学園大学です。6年間通いますので学費も安いものではありません。

獣医大学の学費について

学費の支払いを困難に感じる場合は、「奨学金」という選択肢もあります。6年間という長い時間通う大学ですので、お金の面からも自分に合った獣医大学を選ぶ事は大切な選択となっています。

獣医大学の奨学金まとめ

獣医大学卒業後の進路について

「動物のお医者さん」「獣医になりたい」等獣医師を通して獣医大学を志すきっかけを持つ方も少なくなくないことから、
獣医大学を卒業後の進路は「獣医師のみ」と考えられる人も少なくありません。ですが、獣医大学を卒業後、全員が獣医師として動物病院に勤務するわけではありません。実際の統計では、ペットを主に扱う臨床獣医師以外では、産業動物を主に扱う獣医師のほかに、製薬関連といった研究分野や地方自治体といった公務員分野への就職も多くあります。

獣医大学卒業後の進路・就職先

獣医大学の選び方

獣医大学と一言でいっても、種類は様々、またカリキュラムも様々です。17個のうちどの獣医大学を選ぶか大きな選択になってきます。
「場所」「偏差値」倍率・試験問題「特色」
など、色々な側面での選び方があります。大学にはそれぞれの特色があり、動物実験に配慮している大学や、帰国子女枠がある獣医大学エキゾチックアニマルに関する演習がある大学もあります。また、自分に合った大学を選ぶために、オープンキャンパスなども開催されています。

社会人から獣医大学に入る方法

社会人になったもののやはり獣医師や獣医学分野への夢が捨てられない、そんな方には学士編入学を認めている大学や社会人でも勉強できる獣医大学があります。ただし、獣医師になるには農林水産省が指定する6年制の大学を卒業後、獣医師国家試験に合格することが大前提となっており、それは社会人でも同じことです。
夜間の獣医学部はないので、一般の学生同様に6年制の獣医大学に進学し国家試験に受かる必要があります。
社会人で獣医学分野の勉強をしたいということでしたら、社会人向きの授業カリキュラムがある大学もあります。
獣医師という仕事にこだわらず、動物病院や動物関係の仕事がしたいのか、獣医師になりたいのか、社会人からの入学を検討する際は、何のために獣医大学に入りたいのか、目的を考えることが必要になってきます。

社会人から獣医大学に入る方法はあるの?