獣医大学卒業後の進路・就職先

獣医大学卒業後の進路・就職先

獣医大学を卒業すれば、全員が獣医師として動物病院に勤務するのでしょうか。
実際の統計では、ペットを主に扱う臨床獣医師以外では、産業動物を主に扱う獣医師のほかに、製薬関連といった研究分野や地方自治体といった公務員分野への就職も多くあります。
獣医大学・獣医学部卒業後は、どのような職業があるのか。その進路・就職先をみていきましょう。

獣医大学、獣医学部を卒業すると必ず獣医師になるわけではない?

獣医大学を卒業後に動物病院へ勤務する割合は、大学ごとに異なります。
一例として岐阜大学と鳥取大学の共同獣医学科でとった統計によると、
平成28年度卒業生の進路先は、次の通りでした。

岐阜大学の場合:30名卒業(平成28年度)

ペットの臨床獣医師→19名
産業動物の臨床獣医師→2名
地方公務員→1名
国家公務員→1名
民間の動物園・水族館→4名
大学院進学→2名
その他→1名

鳥取大学の場合:40名卒業(平成28年度)

ペットの臨床獣医師→13名
産業動物の臨床獣医師→4名
地方公務員→14名
国家公務員→0名
民間の動物園・水族館→2名
民間企業(製薬・医薬機器・食品・飼料)→2名
大学院等進学→3名
その他→3名
※岐阜大学・鳥取大学 共同獣医学科 卒業後の進路 参照                
このデータからもわかるように、約半数の卒業生は動物病院などの小動物の臨床獣医師への進路を決めますが、残りの半数の卒業生はその他の職業を選択していることがわかります。

獣医大学、獣医学部を卒業するとどんな進路があるの

獣医大学や、獣医学部を卒業後の進路として一番有名なのは、ペットの獣医師ですが、
その他にも、上記のように、産業動物の獣医師や医薬品関連を扱う研究職、地方自治体
や、民間の動物園、水族館といった就職先があげられます。
また、厚生労働省が募集している国家公務員(食品安全対策や、感染症対策の業務を担当する獣医師資格が必要な獣医師系技術職員)という就職先もあります。
※厚生労働省:獣医系技術職員とは?参照
他にも、海外で動物病院を開業するという選択肢もあります。
また、卒業後にどのような進路につきたいか、によって選ぶ大学も変わってきます。例えば、「魚病学」といった専門的なことを学びたいのなら、日本獣医生命大学と日本大学が強いとされています。
その他、最近流行のエキゾチックアニマルについては、関連する科目を取り入れている大学もあるようですが、現時点では、産業動物やペットの講義時間と比較すると、
エキゾチックアニマルの講義時間は少ないとされています。そのため、エキゾチックアニマルの診療を学びたい場合は、研究会や専門に見ている臨床医のもとで勉強する必要がありそうです。
※日本獣医師学会:Q&A 参照

日本には、国公立と私立を含めて全部で17校の獣医大学があります。毎年約1,000人の獣医師が誕生していて、そのうちの約7割は私立の獣医大学出身者です。
※日本私立獣医学会協会会員あいさつ 参照
獣医大学を卒業した後の進路で一番多いのは、ペットを扱う臨床獣医師です。その他にも、産業動物を扱う獣医師やエキゾチックアニマルを専門とする獣医師といった、いわゆる開業医を主とした就職先があります。
開業医の他の就業先としては、医薬・製薬関連の研究職やペットフード関連企業や、公務員関連(市や県の保健所・検疫所等)、民間の動物園や水族館があります。そのまま、大学院で研究を追求していくという卒業生もいます。
また、はじめは動物病院に就職したけれども、その厳しさに負けて公務員や民間企業へ転職する場合や、動物に接しすぎてアレルギーになってしまいペットフード関連企業へ転職した例もあるそうです。
進路が決まっても、アレルギーになってしまう場合もあるので要注意ですね。

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