2022年4月、大阪市立大学と大阪府立大学を母体に新たな公立大学「大阪公立大学」が誕生します。
学生数約1万6千人の全国最大規模の公立総合大学の誕生となるため、獣医大学を目指す受験生に限らず多くの注目を集めています。
新大学の情報を見ていきましょう。
新大学の名称は大阪公立大学
2020年6月に新大学の名称が「大阪公立大学(英語表記:University of Osaka)」に決定したと発表されました。
大阪市立大学と大阪府立大学の融合により可能となった、12の学域・学部の学生が相互に学びあえる教育プログラムを展開していきます。一方、これまで培ってきた少人数で質の高い教育を継承。少人数である公立大学の長所を引き継ぎつつ、総合大学として横のつながりをも生かせるのは、学生側にも大きなメリットと言えるでしょう。このように、大阪公立大学は、研究を通じた学びによって専門的な知識・技能の修得、卒業後も生涯学び続ける力の育成を目指します。
参照)https://www.osakafu-u.ac.jp/news/nws20200626/
大阪府立大学 生命環境科学域 獣医学類は大阪公立大学獣医学部に
続いて、獣医大学としての大阪公立大学ですが、大阪府立大学 生命環境科学域 獣医学類は、2022年4月より、大阪公立大学獣医学部となります。
大阪公立大学獣医学部は、獣医大学、獣医学部の中で唯一の公立大学です。さらに、関西唯一の獣医学教育機関であるため、新大学となった後も人気は持続すると予想されます。現在は大阪府立大学 生命環境科学域 獣医学類は募集停止となっており、入試情報、獣医学部情報は大阪公立大学のホームページに記載されていますので、注意してください。
ホームページ:https://www.upc-osaka.ac.jp/new-univ/
入試情報:https://www.upc-osaka.ac.jp/new-univ/admissions/
獣医学部:https://www.upc-osaka.ac.jp/new-univ/admissions/ug/school/s_vet/
大阪公立大学 獣医学部 場所や学費などについて
大阪公立大学獣医学部のキャンパスは、大阪府立大学獣医学類と同様、りんくうキャンパスです。獣医臨床センターと動物科学教育研究センターを併設し、教育・診療・研究が一体化した教育研究拠点としての役割を引き続き担います。また、学外の様々な機関や施設での実習が充実しているため、職域の広い獣医師という資格を将来どのように使っていくか、職場体験を通じて学生のうちから考えていくことができます。
学費
入学金(1年次):282,000円(大阪府民)、382,000円(大阪府民以外)
授業料:535,800円
獣医学部における負担金:185,000円募集人数
獣医学部 獣医学科 入学定員40名(前期日程35名、学校推薦5名)
参照)2022年度学生募集要項
https://www.d-pam.com/upc-osaka/218615/index.html#target/page_no=1
大阪公立大学ホームページには海外学術交流の実践について記載されています。大阪府立大学には記載がなかったため、新たなメリットとして捉えてよいかもしれません。よりグローバルな視点を持つ機会をえられやすい環境になる可能性があります。
参照)大阪府立大学 獣医学類 カリキュラム紹介
https://www.osakafu-u.ac.jp/academics/college/cleas/svs/curriculum/
参照)大阪公立大学獣医学部カリキュラム
https://www.upc-osaka.ac.jp/new-univ/admissions/ug/school/s_vet/
関連ページ
獣医学部のある大学一覧
国立・公立の獣医大学
大阪公立大学 獣医学部の偏差値、学費、倍率など入試情報
2つの大学の融合により、新たに誕生する大阪公立大学。獣医大学としては、大阪府立大学の良さを引き継ぐとともに、新たに大阪公立大学となることでのメリットも追加されそうです。今後、獣医大学を目指す受験生は、新大学の情報に注意し、正しい情報のもと志望大学を選びたいですね。