第77回獣医師国家試験(2026年2月17日・18日実施)の合格者発表が、2026年3月11日(水)午前10時に農林水産省のウェブサイトで行われました。本記事では、合格者数・合格率の速報と、大学別の合格状況をまとめて紹介します。
目次
第77回獣医師国家試験 合格速報
試験概要
| 試験回 | 第77回獣医師国家試験 |
|---|---|
| 実施日 | 2026年2月17日(火)・18日(水) |
| 試験会場 | 北海道・東京都・福岡県(全国3会場) |
| 試験科目・問題数 | 必須問題50問、学説問題160問、実地問題120問 計330問 |
| 合格発表日時 | 2026年3月11日(水)午前10時 |
| 合格発表方法 | 農林水産省ウェブサイト(報道発表資料ページ)に受験番号を掲示 |
合格結果(速報)
| 受験者数 | 合格者数 | 合格率(全体) | 新卒合格率 |
|---|---|---|---|
| 1433 | 980 | 68.4% | 83.9% |
過去の合格率推移(第73〜77回)
近年の合格率は概ね70〜80%台で推移しています。
一方で、新卒受験者の合格率は全体平均を大きく上回る傾向にあります。
| 回(年度) | 受験者数 | 合格者数 | 合格率(全体) | 新卒合格率 | 既卒合格率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 第73回 (令和3年度) | 1,196 | 960 | 80.3% | 88.6% | 42.0% |
| 第74回 (令和4年度) | 1,254 | 877 | 69.9% | 81.1% | 27.7% |
| 第75回 (令和5年度) | 1,394 | 1,013 | 72.7% | 84.4% | 39.4% |
| 第76回 (令和6年度) | 1,440 | 1,036 | 71.9% | 83.8% | 40.6% |
| 第77回 (令和7年度) | 1,433 | 980 | 68.4% | 83.9% | 32.4% |
参加型臨床実習を経験した世代は、どのような試験を受けたのか
近年の獣医学教育では、診療現場で学ぶ「参加型臨床実習」が重視されています。実習に参加するためには、全国共通の獣医学共用試験(vetCBT・vetOSCE)に合格し、「Student Doctor」として認定される必要があります。
そのため、近年の国家試験を受験した世代は、従来よりも実践的な教育を受けた学生が多いことが特徴です。
国家試験でも、単純な知識を問う問題だけではなく、症例や検査結果をもとに診断・治療方針を考えるような設問が多く出題されています。
一方で、「参加型臨床実習が導入されたから合格率が上がる・下がる」と単純に結び付けることはできません。合格率には大学ごとの教育体制や進級基準、受験者層など複数の要因が影響するためです。
そのため、近年の国家試験は「知識量」と「臨床で活用できる理解力」の両方が求められる試験になっていると考えるのが適切でしょう。
合格率だけでは見えない「ストレート卒業率」という視点
大学別の合格率は、受験生にとって気になる指標の一つです。
ただし、この数字だけで「国家試験対策が充実している大学」と判断することはできません。
大学によっては、
- 進級基準を厳しく設定している
- 国家試験の受験前までに十分な学力を身につけた学生が卒業する仕組みになっている
場合があります。実際に、進級条件の見直しや共用試験の導入が教育効果につながったと紹介している大学もあります。
一方で、「入学した学生が何人ストレートで卒業・受験できたのか」という数字までは、合格率だけでは読み取れません。
そのため大学選びでは、
- 国家試験合格率
- 教育カリキュラム
- 実習環境
- 学習支援体制
などを総合的に見ることが大切です。
大学別合格状況
農林水産省が公表する「獣医師国家試験結果」に基づき、獣医学部・獣医学科を設置する全国17大学の合格状況を集計しました。
| 大学名 | 受験者数 (新卒者) | 合格者数(新卒者) | 合格率(新卒者) |
|---|---|---|---|
| 北海道大学 | 44 | 35 | 79.5% |
| 帯広畜産大学 | 37 | 30 | 81.1% |
| 岩手大学 | 28 | 25 | 89.3% |
| 東京大学 | 27 | 22 | 81.5% |
| 東京農工大学 | 35 | 30 | 85.7% |
| 岐阜大学 | 27 | 25 | 92.6% |
| 鳥取大学 | 38 | 32 | 84.2% |
| 山口大学 | 31 | 27 | 87.1% |
| 宮崎大学 | 27 | 17 | 63.0% |
| 鹿児島大学 | 29 | 23 | 79.3% |
| 大阪公立大学 | 44 | 39 | 88.6% |
| 酪農学園大学 | 101 | 86 | 85.1% |
| 北里大学 | 109 | 101 | 92.7% |
| 日本獣医生命科学大学 | 71 | 62 | 87.3% |
| 日本大学 | 110 | 84 | 76.4% |
| 麻布大学 | 139 | 120 | 86.3% |
| 岡山理科大学 | 109 | 86 | 78.9% |
| 新卒者数計 | 1,006 | 844 | 83.9% |
| 既卒者 | 413 | 134 | 32.4% |
| 合計 | 1,433 | 980 | 68.4% |
合格確認方法
合格者の受験番号は、農林水産省ウェブサイトの「報道発表資料」ページに掲載されます。
▶ 農林水産省 報道発表資料ページ:https://www.maff.go.jp/j/press/index.html
Pettie獣医師キャリアでは、2026年獣医師国家試験の解答速報や
試験の全体像をさらに詳しく紹介しております。
気になる方は以下の記事もお読みください!
>>【2026年】第77回獣医師国家試験 解答速報+試験の全体像をわかりやすく解説
情報収集の差が、国家試験対策に影響することもある
近年は、大学の講義や過去問だけでなく、オンライン上で情報を収集する受験生も増えています。
例えば、
- 解答速報の確認
- 不適切問題に関する情報共有
- 勉強法や参考書の情報交換
- 苦手分野の要点整理
などを、SNSやオンラインコミュニティで共有するケースも珍しくありません。
もちろん、最終的に合否を決めるのは日頃の積み重ねです。しかし、自分だけでは気付かなかった論点や最新情報を早く把握できることは、国家試験対策を進めるうえでプラスになる場合があります。
一方で、インターネット上には誤った情報が含まれることもあります。大学の講義や教員からの指導、公的機関が公表する情報と照らし合わせながら活用する姿勢も大切です。

