【獣医師インタビュー】山口大学農学部獣医学科 (現:共同獣医学部)平松育子先生

【獣医師インタビュー】山口大学農学部獣医学科 (現:共同獣医学部)平松育子先生

獣医師さんへ獣医インタビューを行いました。獣医師、平松育子先生(ふくふく動物病院勤務)へのインタビューです。

出身大学をおしえてください。

山口大学農学部獣医学科(現:山口大学共同獣医学部)です。

山口大学を志したきっかけをおしえてください。

私は、もともと文系志望(家庭科の教師)を目指していて理系ではありませんでした。進路をしっかり意識し始めたころに獣医師志望に変更したため、履修科目が合わない大学が多くありました。そのため受験科目と受験時のレベル(偏差値)重視で受験校を選択しました。大学の特色、立地条件も考慮に入れました。

どんな大学生活でしたか?大変だったことや有意義だった勉強、楽しかったことなどを教えてください。

3年生の後期に志望する研究室を決定するのですが、神経疾患にかかわりたかったので内科学研究室に入りました。椎間板ヘルニア、水頭症、てんかんなど様々な神経疾患を抱えた患者さんの検査や治療に携わり非常に有意義でした。学会で発表する機会をいただいたことも貴重な思い出です。大変だったのは、卒業論文と国家試験の勉強です。卒業論文では約3年間の検査データをまとめ、発表させていただきました。国家試験は大学の研究室にこもって同級生とともに勉強し、苦しかったです。合格者の受験番号は行内の掲示板に張り出されるという今とは全く違うアナログな感じでしたが、自分の番号を見つけた時には喜びもひとしおでした。

大学受験の際はどのような勉強をしましたか。受験生にアドバイスがあればお願いします。

高校時代、あまりにも勉強ができない劣等生でしたので4年間浪人しました。言い訳として、文科系志望だったことも付け加えます。その当時は一生懸命やっていたつもりでしたが、今思うと計画性がなかったなと思います。勉強の方法は人それぞれですが、私は基礎問題をたくさん解いて解答の方法をまず覚えていきました。このパターンの問題はこの解き方というやり方です。その後応用問題に進みましたが、このやり方が合っていたのか劇的に点数は伸びていきました。同時進行で根本的に考える習慣もつけていきましたので、初めて見る問題でも冷静に取り組めるようになりました。

獣医師になろうと思った時期や、きっかけについて教えてください。

獣医師になろうと思ったきっかけは競馬です。馬が走る姿には子供のころから憧れがあり、競馬中継をよく見ていました。たまたま、見ていたレースで落馬事故があり骨折した馬が安楽死になってしまいました。骨折ぐらいで安楽死になることを非常に理不尽に思い、何とかしたいという思いから獣医師を目指しました。家庭科の教師を目指していましたが、その当時将来的に教員採用数が激減することを知り、教師以外の道を暗中模索していた時期にこのレースを見たので、運命的でした。

実際に獣医師になってみてどうですか。大変なこと、楽しいことなど教えてください。

獣医師になり26年になります。当初は、理想と現実のギャップで辛いという思いしかなかったです。大学時代は、病名が先で症状や検査、治療法が跡という勉強の仕方が中心でした。実際に仕事となると、症状が先でそれも曖昧。わからないことだらけ、できないことだらけ。叱られてばかり。一言で言ってしまえば辛さしかない毎日で、自信を持てる理由が見つかりませんでした。それでも、獣医師という仕事にしがみつきました。やがて、少しは獣医師らしくなっていき、自分の診断で良くなっていくと鳥肌が立つうれしさや、頑張ったのに亡くなってしまう虚しさや悲しさを経験するようになりました。日々、どうしようと悩んだり、あれこれと症状改善のためにやってみる、時にはかえって悪くなり飼主さまに謝る。長く来院してくださり、私のような獣医師でも頼ってくださる飼主さまから、「先生と出会えてよかった」と言ってもらえる喜びはかけがえないものです。

最後に、獣医系の大学を目指している学生にひとことお願いします。

まだ、具体的な獣医師像は描けないと思います。機会を得ることができるなら、近くの動物病院やお話し好きの獣医師に話を聞いてみてください。たくさん話を聞き、やってみたいと思えるならばぜひ目指してほしいと思います。辛いこともたくさんありますが、それだけではありません。同じ土俵に上がってきていただけることを楽しみにしています。

平松育子先生、インタービューへのご協力ありがとうございました。

動物病院の紹介

ふくふく動物病院

山口市阿知須にある動物病院で、皮膚疾患と内科を中心としています。山・川・海全部そろっている自然豊ですのでアウトドアが好きな方はかなり楽しめる環境です。近隣に山口大学動物医療センターがありますので、高度医療が必要な症例の場合は連携して治療にあたることが可能です。

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