獣医学部の難易度はどのくらいでしょうか。医学部や薬学部と比べて高いのか低いのか、獣医学部の難易度についてまとめて掲載しています。
目次
獣医学部の難易度は高いといえる
まず、結論から申し上げますと獣医学部の難易度は高いといえます。獣医学部の難易度が高いと言われる理由は色々あります。
獣医学部のある大学が少ない
まず、獣医学部の難易度が高くなる理由にそもそも獣医学部がある大学が少ないということがいえます。日本にある獣医大学の数は17校になります。(2021年現在)2017年まで16校でしたが、2018年(平成30年)4月に岡山理科大学の獣医学部が開学し、日本の獣医大学の数は17校になりました。
医学部の数は日本で80校以上ありますが、獣医学部はたったの17校です。そうなると当然倍率が高くなり、難易度が高くなります。
もちろん、校数が少なく難易度が高いからといって獣医学部のほうが医学部より難易度が高いということはないと感じます。国立の医学部と国立の獣医学部、偏差値や難易度を比べるとやはり医学部の方が難易度が高いです。医学部をあきらめて獣医学部を受けるという方もいると聞きます。
その辺を鑑みると、獣医学部の難易度は医学部の偏差値が低めの大学、また同じ理系の薬学部、歯学部辺りと同じような難易度といえそうです。
併願できる大学が少ない
大学の数が少ないということは、併願できる大学が少ないということです。大学数が少ないことも難易度を高くします。また日本に17校あるといっても北海道、九州など日本全国にあり場所に大きな違いのある大学が多く併願を考えたくとも、生活も大きく変わる大学も少なくありません。東京都にある私立の獣医大学はたった3校です。
参考)東京の獣医大学一覧
他学部と併願するならまだしも、獣医学部のみで併願を考えたいという場合は本当に難しくなります。
浪人生の受験が多い
「どうしても獣医学部でなければ」ということだったり、また併願の難しさ、難易度から浪人生も多くなります。となると毎年浪人生の受験も多い学部になり、現役での合格の難易度が上がることになります。
倍率が高い
倍率が高いことは、獣医学部が難易度が高いと言われる理由です。先にかいたように獣医学部がある大学の数が少ないことが影響しています。
また、募集の人数も多いとは言えない数です。大学と学部により倍率が高くなります。
獣医学部は難易度が高いのに……
このように獣医学部の難易度は高いといえるのですが、良く比べられるのが医師との待遇差、収入差です。医学部と同程度の難易度になる獣医学部もある印象ですが、医師と獣医の待遇や収入差はご存知の通りです。その上、獣医は年収のわりに仕事内容がハードな仕事ともいわれています。
獣医師の給料と年収について以下にまとめて掲載しています。
参考)獣医の給料と年収
獣医学部は理想だけでは高い難易度
獣医師になりたいという強い志がある場合は、獣医学部を目指すことに何か壁を感じても乗り越えられるでしょう。ただ、動物に関する仕事をしたい、動物が好きなど漠然とそういう夢や理想があるから獣医学部を目指すという人は、獣医学部以外にも目を向けた方が良い難易度の高さです。動物看護師やトリマーなど動物に関する仕事は色々あります。動物の仕事だから獣医になる、という理想だけでは高い難易度になりますので、覚悟を決める前に、どのような仕事をしていきたいのか考えてみるのもおすすめです。
難易度の高さだけではない受験の難しさ
このように難易度が高いとお伝えした、獣医学部の難易度ですが、難易度以外にも様々な観点から獣医学部の事を知ることをおすすめします。「獣医になりたい」その思いが強くないと、挫折する可能性も高くなります。
通学年数、学費など様々な観点から獣医学部の事を知り、その上で獣医を志したい、獣医学部を受験したいとい覚悟を持った方が後の後悔がすくないでしょう。Pettie獣医大学ではその他にも獣医大学、獣医学部に関する情報を掲載しています。良かったらご覧ください。