【獣医師インタビュー】日本獣医生命科学大学獣医学部卒業生 加藤先生

獣医師さんへ獣医インタビューを行いました。獣医師、加藤先生へのインタビューです。

目次

①出身大学をおしえてください。

日本獣医生命科学大学を卒業して、大学院は酪農学園大学を修了しています。

②日本獣医生命科学大学を志したきっかけをおしえてください。

当時獣医大学に入るのは難しく、特に私の場合は恥ずかしながら「優等生」ではなかったので、大学を選ぶことができる立場ではなく、運よく入れたところが、日本獣医生命科学大学でした。

③どんな大学生活でしたか?大変だったことや有意義だった勉強、楽しかったことなどを教えてください。

実は私は獣医師になるまで動物と一緒に暮らしたことがなく、色々なことが初めてでした。
やはり、基礎となる生理学は当時とても大変で、正直単位を落としたことがあります…。ただ、友達とおそくまで実習の課題に悪戦苦闘したり、勉強したことは今もとてもいい思い出です。
研究室も特殊な「魚病学」に所属して、そこで今でも親友と呼べる友達や恩師に出会えたのは本当によかったと思っています。

④大学受験の際はどのような勉強をしましたか。受験生にアドバイスがあればお願いします。

私はいわゆる「優等生」ではありませんでした。むしろ逆の生徒だったので、模試ではずっとF判定で、友達にはF判定を見たことがないと言われ、先生にも進路を変えるように説得されたり、期待されない中で受験期間を過ごしました。

本当に運よく推薦で入ることができ(内申点もなかなかひどかったのですが、先生が頭での勝負は難しいと判断して推薦を通してくださいました)、勉強面でのアドバイスはそういった意味ではできないですが、やはり「あきらめない」ことは重要だなと感じます。
それと同時に性格にももちろんよりますが、できるならいい意味で「肩の力を抜く」ことも重要だと思います。人生はどうにかなるようにできています。なので、難しいかもしれませんが、いい意味で楽観的に過ごしていただけたらいいかなと個人的には思います。

⑤獣医師になろうと思った時期や、きっかけについて教えてください。

前にも少しかかせていただきましたが、私は獣医師になるまで動物と暮らしたことがありませんでした。
むしろ犬や猫は苦手でしたが、きっかけはわんちゃんです。
小さい時に野良犬を車の中から見かけました。その犬は首輪が首に食い込んでいて、とても痛々しい姿をしていて今でも鮮明に覚えています。そんな姿に小さい私はかわいそうと思ったのと同時に、なんで誰も助けないのか不思議で、当時一緒にいた母親に「なんで助けてあげないの?」と泣いて怒ったのも覚えています。

その時に母親が私に「動物を助けるお仕事があるんだよ」ということを教えてくれて、そこから獣医師になろうと思いました。

⑥実際に獣医師になってみてどうですか。大変なこと、楽しいことなど教えてください。

素敵なことを言えればいいのですが、正直、個人的にはしんどいことが多いと思います。

私は臨床獣医師ですので、命に向き合う仕事であるが故に、生きることと死ぬことは常に付きまといます。
もちろん嬉しいこともありますが、どうしても自分の無力さをいつも感じてしまいます。
そのために常に勉強の毎日です。獣医師になったからといってそこで終わりではないんだなとつくづく思います。

わんちゃん、ねこちゃんの命は人とくらべると短くて儚いです。そして、私も獣医師であると同時に飼い主でもあるので、限られた時間であること、そして私の専門がオーナーさんと関わることがないので、目の前の命には大切に思ってくれる誰かがいることを常に意識しています。

大変なことやしんどいことが多いですが、獣医師になったことを後悔していません。

⑦最後に、日本獣医生命科学大学を目指している学生にひとことお願いします。

私は頑張らなければいけない時はいつも、学生のころに感銘をうけて自分のモットーにしている高村光太郎先生の「道程」の「僕の前に道はない 僕の後ろに道は出来る」の言葉を思い出しています。

未来は無限です。難しい道ではあるとは思いますが、自分を信じて、自分の未来を信じて、自分のできることを精一杯してみてください。

加藤先生、インタービューへのご協力ありがとうございました。

Pettie獣医大学では獣医大学を志す人向けに、各大学の情報や、獣医大学に関する情報を掲載しています。その他の記事も、獣医系の大学を受験する人や、獣医師を志す人向けの情報となっていますので、良かったらご覧ください。

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